「自分さえ我慢していればよい」という考え方は、共依存の一形態として考えられます。
このような考え方では、他人のニーズや感情を優先し、自己を犠牲にすることで他者との関係を維持しようとする傾向があります。しかし、この考え方が持つ末路にはいくつかの懸念があります。
1. 自己否定: 自分さえ我慢して他者のために尽くすことが習慣化すると、自己の感情やニーズを無視することになります。その結果、自分自身を否定してしまい、自己肯定感が低下する可能性があります。
2. 無関心な他者: 常に他者のために尽くる姿勢を取ると、周囲の人々があなたのニーズや欲求に無関心になる可能性があります。相手に自分の感情を伝えないことで、他者があなたの本当の気持ちを理解しにくくなることがあります。
3. 依存関係の悪化: 自分さえ我慢して他者をサポートすることが習慣化すると、他者があなたに依存しやすくなる恐れがあります。他者が自分で問題を解決する力を失い、あなたに依存してしまう可能性があります。
4. ストレスと健康問題: 自己を犠牲にすることは精神的なストレスを増大させることがあります。常に他者のために動くことは疲弊し、心身の健康問題を引き起こす可能性があります。
自己犠牲の考え方は、適切な範囲で他者との関係を支えることが重要ですが、常に我慢して他者のニーズを優先することはバランスを欠いた行動です。健全な関係を築くためには、自己と他者のニーズをバランスよく考慮することが必要です。自分の感情や欲求を大切にし、適切な境界を持つことが健康なコミュニケーションと関係の構築に役立ちます。必要なときは、専門家のサポートを受けることも考慮してください。
たとえば、ランチで、自分がたべたいものがよくわからず、他人に迎合してしまうなど、ささいなこともこれに当てはまります。まずは自分はランチに何を食べたいかな？ と自分自身にきいてみることです。